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3年で課長に昇進した26歳営業マンの苦悩 | 最速の営業戦術

3年で課長に昇進した26歳営業マンの苦悩

現在の会社に転職して2年が経ち、2023年7月から3年目になった。

2年間の成果を評価して頂き、平社員の入社から課長まで昇進させて頂いた。

全国1500人の営業マンがいる組織で、最年少課長とのことらしい。

今年はさらに活躍し、異次元の成績でブレイクスルーを果たそうと意気込んでいた。

昇進直後に受注でき、順調なスタートかに思えた。

だが、現実は甘くない。

受注頂いたお客様からの担当変更を食らったのだ。

最初に上司経由でこの話を聞いたときは理解ができなかった。

現実を受け入れられずに、失意のままお客様の自宅へ、理由と謝罪をしに向かった。

昼から夜まで何度かインターホンを鳴らしたが出ず、電話もつながらない。

LINEを打ち、かろうじて返信があった。

しかしそこには望みのある内容ではなく、「これ以上関わらないでくれ」と言わんばかり、これまでの関係性が嘘のような内容だった。

ここまでの屈辱は初めてだった。

失意のまま帰途につくが、無音の車内がより思考をネガティブにさせる。

起こったことは戻せないと、無理やり切り替えて仕事を進める他ない。

そんな矢先、既契約のお客様から「解約したい」との申し出がある。

情けないが、心が折れかけた。

信頼を築いたはずのお客様から、立て続けに見放される現実が、本当に受け入れられなかった。

なんとか解約は逃れ、問題を解決できたのは結果オーライだが、このような自体を招いたことが自分にとっては大問題だった。

そうこうするうちに時間がたち、気づけば受注数が全く伸びていない。

キャリアで初めて、「既契約に手をとられた」状態だった。

実際に体験したからこそ思うのだが、当時は、「そうはいっても受注活動には影響させないんだ」という意識が強くあった。

今思うと、その意識があった時点でメンタルバランスが崩れていたのだろう。

いつものスピード感や熱中感はどこにもなかったように感じる。

結果的には並以下の成績である現状だ。

初めて、営業職の苦しさを味わった数ヶ月だった。

原因① 小さな嘘をつく

自分で書いていて恥ずかしいが、分析するまでもなく、小さな嘘をついていたことが今回の根本原因だったのだ。

正直、私は弁が立つ。

小さな嘘も相手のメリットに感じていただけるよう、理屈を通すことができるしそうしてきた。

商談の流れで、ついてしまった嘘を通してしまえば、最終的に辻褄が合うだろうと、パワープレーで進んでいたことは確かにある。

これこそが最大の間違いだった。

島田紳助がユーチューブ上でこんな事を言っていた。

「口が達者なやつほど、発言の前に考えろ。」

そう、瞬発力が生む会話の流れとスムーズさは自分の売りだが、それだけでは嘘を生み出しやすいのだ。スピードを上げると正確性が失われることは、原理原則だ。

今の自分に求めるのは、「正確なスピード」だ。

言動の前には一度、「嘘ではないか」を審査する必要がある。

自分の基準は「目的が達成されるか」を設定していたが、これからは嘘か否かの判定を加える必要がある。

原因② 感情のコントロールができていない

2つのトラブルの共通点は、あろうことかお客様に対してイライラした感情を持っていたことにある。

それが隠しきれず、お客様が感じられたのだ。

そもそも、イライラすること自体が3流であるということを忘れていた。

本当に反省している。

『ありがとうの神様』に救われた

クレームを生み、受注もできない最悪の状態で、家にあった本棚に助けを求めた。

堀江貴文、箕輪厚介のエッセンスにも救われたが、1番は小林正観の『ありがとうの神様』だった。

心に深く染み入った文章を、ここに残しておく。

『「今足りないものを探して、手に入れること」ではなくて、「自分がすでに頂いているものに感謝し、自分が恵まれていることに気が付き、嬉しい、楽しい、幸せ、と生きていること」が幸せなのです。』

『「思いを持たず」、良き仲間からの「頼まれごと」をただやって、どんな問題が起こっても、すべてに「ありがとう」と感謝すること。』

『掃除・笑い・感謝を生活の中で実践することであり、「ありがとう」を口に出して言い、逆に「不平不満・愚痴・泣き言・悪口・文句」を言わないこと。』

『すると、神様が味方をしてくれて、すべての問題も出来事も、幸せに感じて「よき仲間に囲まれる」ことになり、「喜ばれる存在」になる。』

ナンバーワン営業マンになりたいという野心はあるが、それだけを思うのはどうもこの世の原理原則から外れているようだ。

人からの頼まれごとをクリアするためには勉強が必要であり、勉強をするのはそのためだ。

自分がナンバーワンになるためだけではない。

今自分にあるものを見渡せば、なんて満足行く状態なのだろうか。

この事実を噛み締めていないことがどんなにもったいないことか。

不平不満や愚痴を言うと、ありがとうの積み重ねがゼロに戻ることを忘れていた。

最近は愚痴が自然と出ていたように思う。

その度に感謝の気持が遠くに行っていたような感じがする。

それでは神様も近寄ってはくれない。

人からの頼まれごとも頼みたくないと思われる。

まずは、ありがとうを積み重ねることからスタートをする。

人の頼まれごとには真摯に応え、喜んでもらう。

それだけでいい、それだけで満たされていたのだ。

本を読んでいて良かったと思うのと、この本を何年も前に紹介してくれた中学校時代の学年主任の先生に感謝したい。

ありがとうございます。

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